左下腹部の違和感と病気(腸炎・大腸がんなど)

【過敏性腸炎の場合】 男性や女性に限らず起こるものですが、女性の方が男性よりも多くおこるとされています。
症状は、下痢や便秘、左下腹部の違和感、チクチクした痛みや鈍痛、ガスが溜まったりなど人によって様々です。
原因のほとんどは、ストレスや生活習慣のバランスの崩れなどが考えられています。
【左尿管結石の場合】 左脇腹、背中部分にかけて激痛が生じ、膀胱付近にも痛みがひろがることもあり、冷や汗、吐き気、血尿などの症状も伴う場合があります。
結石ができる原因は、はっきりとはしていないのですが、食生活、特に動物性タンパク質の取りすぎが影響していると言われていて、やはり普段の食生活の見直し(野菜やバランスのとれた食事)が予防策として考えられています。一般的に尿管結石は30代ー40代の男性によく見られる病気です。他に、左下腹部の痛みから考えられる病気として、
【急性腸炎】 感染性と非感性があり、症状は、下痢、腹痛、発熱など。
【潰瘍性大腸炎】 下痢や粘血便、発熱、腹痛。
【虚血性大腸炎】 下腹部に激痛、吐き気などを伴います。
このように、腸炎と言っても、発症する原因はバラバラでも、症状が似ているものがありますので、注意が必要です。また、しこりや痛み、血便などがある場合には、大腸がんなども考えられます。

女性の左下腹部の痛み(生理前・妊娠初期時など)

女性の方で、右・左下腹部に限らず、違和感や激痛を感じる場合、考えられる原因として、
【卵巣嚢腫】 卵巣嚢腫は、卵巣の中に液体が溜まり、それが腫れる状態のことですが、卵巣には多くの腫瘍ができることでも有名です。種類やこの腫れの大きさもいろいろで、良性の腫瘍、悪性の腫瘍もあります。時にこの腫れが大きくなって、卵管がねじれてしまう場合もあります。その場合には下腹部に激痛、吐き気などを伴うとされています。
【子宮筋腫】 子宮の筋肉が大きくなったり、増加したりしてできる腫瘍のことですが、この腫瘍が発生する場所はいろいろで、それにより症状も異なってきます。子宮筋腫は、生理痛を激しくさせたり、筋腫が大きくなると膀胱を圧迫することになって、頻尿や便秘の原因にもなります。
【便秘】 便秘などをしていると左下腹部にあるS状結腸が張り、しこりがあるような違和感を感じることがあります。
【卵管炎】 卵管が細菌などで炎症を起こし、下腹部に激痛、発熱を伴います。
【生理前】 生理前には下腹部に痛みを感じる場合がありますが、左下腹部に違和感を感じる場合には、子宮が原因になっている可能性は低く、また、S字結腸が左下腹部にありますので、いろいろな可能性を考える必要があります。
【妊娠初期】 生理痛のような鈍痛、下腹部、卵巣があるあたりに痛みを伴うことがあります。
また、病院で検査しても原因がわからないなどの左下腹部痛がある場合、骨盤のゆがみが影響していることがあります。骨盤は、子宮、膀胱などを支える役目をしていますが、なんらかの原因で骨盤がゆがんだりすると、バランスが悪くなり、生理痛、頻尿、下腹部痛などがおこるとされています。

左下腹部の違和感

ここでは、代表的な、主に左下腹部痛の原因を紹介していますが、症状が他の病気と似ているものも少なくありませんし、他の病気が原因の場合もあります。
痛みは、腸炎などからのものなのか、女性特有の病気によるものなのかなど判断することは簡単ではありませんので、何か違和感や症状がよくならない場合(しこりや張りを感じる、生理痛がひどくなった、体重が減ったりなど)には、専門家に診察をお願いすることが大切です。